大阪・奈良の府県境の金剛葛城山系は、古代より神奈備山(神宿る山)としての信仰を集めてきました。その麓に天照大御神をはじめとする天津神が住むとされた高天原(たかまがはら)に高天彦(たかまひこ)神社があります。樹齢数百年の杉の大木に覆われた参道を歩くと、ひっそり高天彦神社が現れます。
高天彦神社から葛城古道を、美しい棚田風景を見ながら10分ほど歩くと高天寺橋本院です。
奈良時代に僧行基が開いた高天寺の一子院で、南北朝の争いの中で兵火に焼け落ちた際に持ち出された十一面観世音菩薩立像が本尊としています。
境内には「瞑想の庭」と呼ばれる広大な庭園があり、四季の花が美しく咲きます。
一言主神社の近くの畔には曼珠沙華が群生しています。満開でとても綺麗でした。
とくに本堂の裏山にある「千体石仏」と呼ばれる石仏群には圧倒されます。
葛城市にある「笛吹神社」の名で親しまれている葛木坐火雷神社(かつらきにいますほのいかづちじんじゃ)は、旧忍海郡14ヶ村の総鎮守社です。笛・音楽の神様(天香山命)としても知られ、正月にはフルートや尺八など奉納演奏が行われます。
県天然記念物に指定されているイチイガシに覆われた境内には、日露戦争の記念のロシア製「加農攻守城砲」が置かれています。