1895(明治28)年、平安建都千百年を記念して博覧会が開催され、シンボル・パビリオンとして建設されたのが、平安宮大極殿を再現した平安神宮です。
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白砂に朱塗りの社殿が映え、雅やかな雰囲気が漂っています。
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社殿を囲むように造られた神苑は30,000平方メートルもの広さがあます。紅しだれ桜がとくに有名ですが、花しょうぶや河骨、睡蓮など四季の花が綺麗です。GW頃にはカキツバタが咲きます。清楚な花姿がとても綺麗でした^^
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また、栖鳳池に建つ釣殿の泰平閣の優美な姿や、真っ赤な霧島つつじがとても綺麗でした♪
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洛北岩倉にある顕本法華宗の妙満寺は、観光客にはなじみが薄いかもしれません。GWにもかわらず拝観者は数人だけでひっそりしていました。
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ここは山門周辺の平戸つつじがとても綺麗なんですよ♪
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妙満寺には安珍・清姫ゆかりの鐘(紀州・道成寺の鐘)が安置されています。道成寺では、1359年に安珍・清姫の伝説以来失われていた鐘を再鋳し、鐘供養を営んでいたら一人の白拍子が現われ、呪力で鐘を落下させて蛇身に変わり日高川へと姿を消します。その後、近隣に災厄が続いたため、清姫のたたりと恐れた寺は鐘を竹林に埋めました。
後に、仙石権兵衛が掘り起こし、京都の妙満寺に納めました。鐘は供養により恐念を解かれ、鳴音美しい霊鐘となったとのことです。
また、本坊の庭園は雪月花三名園の一つ「雪の庭」で、芭蕉の師・松永貞徳の造営です。実際に雪が積もったときに訪ねたこともありますが、本当にきれいでした。観光客が少なくゆったり庭を眺めたい人にはおススメのお寺です^^
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5月1日から4日まで千本閻魔堂で行われる「ゑんま堂大念佛狂言」は、壬生狂言、嵯峨大念仏狂言と並んで京都の三大狂言の一つです。壬生狂言と嵯峨狂言は無言であるのに対して、ここは有言の仮面喜劇で、千本ゑんま堂大念佛狂言保存会によって演じられています。
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GW期間で全席自由席で無料のため、どれくらいの人出か予想できなくて、開演の1時間前に到着したらガラガラでびっくりしました。とりあえず最前を確保して、境内に咲いていた普賢象桜を鑑賞したりして開演を待っていると、始まる頃にはほぼ満席になりました。
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舞台横にその日の演目が張られています。
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最初の演目は「えんま庁」です。

この狂言は毎回最初に演じられる狂言で、笛・太鼓のはやしにのって無言で演じられます。鬼が悪人として連れてきた亡者が閻魔大王の裁きを受けますが、善人と分かっったため、逆に鬼が懲らしめられ、亡者を背負って極楽へ案内するというものです。無言でも面白かったですよ^^
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次は「舌切雀」です。
昔話や絵本でお馴染みの「舌切すずめ」の狂言版で、だれもが知っているストーリーなので、楽しく鑑賞しました^^
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最後に鑑賞したのが「でんでん虫」です。
おとぼけキャラの太郎冠者が出演する、ゑんま堂狂言定番の滑稽物で誰もが楽しめます。伯父の長寿の薬にでんでん虫の黒焼きが良いと聞いた主は、太郎冠者にでんでん虫を捕まえてくるように命じます。
太郎冠者はでんでん虫を知らないため、主に特徴を聞いて裏山を探していると、竹藪で寝ていた山伏に出会います。山伏の特徴が聞いたでんでん虫の特徴に似ていたため、黒焼きになってほしいと頼みます。これはたまらんと山伏は踊ってごまかし、太郎冠者もつられて踊りだします。そこへ主が現れて...
とても楽しい狂言でした。今回は昼の公演をを観たので、機会があれば夜の公演も観てみたいです♪
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