銀閣寺から南禅寺へと続く哲学の道の東側、鹿ヶ谷に「安楽寺」があります。初夏のサツキや晩秋の紅葉がとてもきれいな浄土宗の小さなお寺です。
ここは住蓮・安楽両上人と松虫・鈴虫両姫にまつわる悲劇の舞台でもあります。
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法然上人の説法に魅了された後鳥羽上皇の女官である松虫姫と鈴虫姫が、御所を忍び出て法然上人の弟子の住蓮・安楽両上人に出家を申し出ます。二僧は上皇の許可が必要として思い止らせようとしますが、両姫の思いに心を動かされ、住蓮は松虫姫を、安楽は鈴虫姫を剃髪しました。
両姫の出家を知った後鳥羽上皇は激怒し、法然上人を讃岐へ、弟子の親鸞聖人は越後国へ流刑。住蓮・安楽は死罪となりました。両姫は瀬戸内海に浮かぶ生口島の光明防で念仏三昧の余生を送り、松虫姫は35歳、鈴虫姫は45歳で往生を遂げたと伝えられています。

こんな悲しい歴史をもつ安楽寺ですが、可愛い山門や本堂が優しく迎えてくれます。
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石段の両側にはもみじの古木が美しく色づきます。春や秋の期間限定の公開ですが、公開時は改装された客殿でコーヒーなども楽しめます。書院から眺めるツツジが咲く裏庭も綺麗です。あまり知られていない素敵なお寺ですよ^^
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