奈良県宇陀市にある仏隆寺。850年に空海の高弟堅恵(けんね)が創建したと伝えられています。室生寺の南門として宿坊や住職の隠居寺としての役目がありました。
また、大和茶の発祥地でもあり、空海が帰朝の際種子を持ち帰り、堅恵が寺内で栽培したものが全国へ普及したとされています。
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春は樹齢900年といわれる古桜(千年桜)が咲き、秋には彼岸花に覆われます。
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参道の197段の石段の苔むした石段と鮮やかな朱色の彼岸花の組み合わせもいいものですね。
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石段を登り切って山門をくぐると、本堂や不動堂が建っています。
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仏隆寺は彼岸花は2013年から2年続いて猪と鹿の食害に遭い、ほぼ全滅してしまいました。市が”再生プロジェクト”として球根の植栽が行われ、多くの花が咲くほどに蘇りました。
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仏隆寺から整備された国道369号線を20kmほど走ると曽爾(そに)村です。
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曽爾高原は、奈良と三重の県境に位置する倶留尊山と亀山の間に広がる高原です。 春から夏にかけては緑の草原となり、秋になると見渡す限りススキの穂が風になびき銀色に輝きます。
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高原の中央には「お亀池」と呼ばれる湿地帯があり、湿地生の植物の宝庫となっています。ここのススキは冬に刈り取られ、茅葺きの屋根の材料となるんだって^^
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ススキが青空に映え、ハゼ類の紅葉が始まっていました。
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