気ままにフォトスケッチ

旅行やお出かけの日記とデジカメ写真のブログです

2019年05月

大和路の初夏

名阪国道を名古屋方面に走って奈良県天理市を過ぎると一気に高度を上げて、海抜500mほどの大和高原と呼ばれる高原ドライブとなります。この高原辺りが自生するスズランの南限だといわれています。
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名阪針ICから数キロの向渕にスズラン群生地があって、天然記念物に指定されています。斜面に無数のスズランが自生していて、可愛い花を咲かせていました^^
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また、近くの正定寺の境内にもスズランが咲き「スズランのお寺」として知られています。京都・西本願寺を本山とする浄土真宗本願寺派のお寺で、人影もなくひっそりしていました。
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境内にはスズランやシラン、マーガレットなどが咲いていて気持ちもほっこりでした。
そうそう、スズランには猛毒があるので絶対食べないようにね!
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向淵の水仙群生地に近い「龍王ヶ淵」は、標高530mの山中にある池です。池の畔にはひっそりと佇む堀越神社があります。古くから貴重な水源として、信仰の地として大切に守られてきました。神社の前の水面に咲く睡蓮が綺麗でした。
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一瞬風が止んでさざ波が消えたとき、鏡のように水面に周囲の山を映す景色。緑のグラデーションも美しくて素晴らしい水鏡にうっとりしました^^
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奈良市の正暦寺は「錦の里」と呼ばれる紅葉の名所として有名な寺院です。青もみじが美しい参道や境内は、晩秋には錦の世界を見せてくれます。また、ここは清酒発祥の地とも言われています。
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客殿に安置される孔雀に乗った「孔雀明王像」が凛々しくて素敵です。孔雀は毒蛇をも食べることから、毒物や災害から身を守ってくれると信じられたとか。撮影はできないので、ぜひお顔を見にいってみてください^^
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同じく奈良市にある霊山寺は、1300余年前、右大臣小野富人(通称鼻高仙人)が
湯屋に薬師三尊仏を祀り、薬草風呂で諸人の病を治したことに由来します。
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736年、聖武天皇の勅により行基菩薩が伽藍を建立、インドバラモン僧菩提僊那(センナ)が、寺の相がインドの霊鷲山に似ているので霊山寺と名付けました。 国宝の本堂や重文の三重塔など、見どころがとても多い素敵なお寺です!
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こんな古刹だけど、境内にはバラ園のほか、薬師湯(薬草風呂)やゴルフ練習場を併設されているモダンで楽しいお寺なんですよ。ぎっしり花が詰まったカルミアはボリューム満点!
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人生の輪廻をテーマにした1200坪のバラ庭園は、250種、2000株のバラが咲き競います。
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満開を迎え、鮮やかな色彩と香りに包まれていました。
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奈良市の山奥にある円成寺。晩秋の紅葉がとても美しいお寺は、新緑も素敵なんですよ♪
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しかも寒顧客がめちゃ少なくて、いつ訪ねてもひっそりしています。本堂の入口に「ツバメが入るので締めてください」の張り紙がある長閑なところです^^
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円成寺の歴史は古くて、奈良時代の創建と伝えられる古寺です。浄土式の円成寺庭園の対岸に楼門が建っていて、その奥に阿弥陀堂や白山堂などがあります。仏様と静かに向き合っても良し、縁側でぼんやり庭を眺めても良し、こころの洗濯ができますよ。写真は国宝の白山堂です。
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とても美しい浄土式庭園です。緑の多い奈良の初夏も素敵ですね^^

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白毫寺の九尺藤と高源寺の新緑(5/8)

兵庫県丹波市にある白毫寺は、”九尺藤”が有名な天台宗のお寺です。縁起によれば、705(慶雲2)年に法道仙人により開基されました。
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本尊の眉間の白毫から神々しく瑞光を放ったことから「白毫寺」と名付けられました。その本尊は天竺から伝えられたという薬師瑠璃光如来で秘仏だそうです。新緑に囲まれた本堂です。
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ここは藤が美しいことで知られています。なかでも120mの藤棚に紫のベールとなって咲く九尺藤は圧巻です。
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ただ、今年は4月中旬から気温が上がなくて、藤の開花が遅れていました。ようやく見頃となったものの、1mくらいの房の長さでした。来年に期待しましょう!
もっとも九尺藤という名前が付いていますが、品種の名称であって、実際には長いもので1.5mくらいの長さだそうです。
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丹波市の高源寺は、紅葉の名所として晩秋には多くの観光客が訪れます。
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この季節は新緑がめちゃ美しくて、ひっそりしていて思いっきり深呼吸や森林浴ができますよ♪
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高源寺は、1325年に遠谿祖雄禅師によって開創されました。参道には遠谿祖雄禅師が修業していた中国杭州の天目山から持ち帰ったといわれる天目かえでが植えられています。葉が小さくて、葉の切れ目が深く、枝が垂れ下がるという特徴がある美しい楓です。参道の脇に咲いているツツジと新緑がとても綺麗でした^^
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石段を上がると本堂や三重塔があります。荘厳な建物は当時を偲ばせてくれました♪
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東大寺二月堂と春日大社 (5/4)

近鉄奈良駅を出たらすぐ松や芝生の緑に囲まれた興福寺です。そのまま直進すれば、20分ほどで国立博物館の横を通って東大寺の参道に到着します。参道を歩いて南大門をくぐると正面に大仏殿があります。
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右のほうに坂を上っていくと、
修二会(お水取り)で有名な二月堂につながっています。大仏殿の北側から二月堂へ向かう坂道はとてもいい雰囲気ですよ♪
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二月堂という呼び名は、古都に春を呼ぶ修二会がこのお堂で旧暦の2月に行われることに由来します。
3月1日から14日まで毎夜行われる修二会も素敵な行事ですよ♪
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その舞台からはすぐ目の前に開山堂と四月堂があり、その先に大仏殿、遠方に生駒山が見えます。
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昼間も綺麗な景色ですが、おススメは夕暮れの美しさで絶景スポットです。もっとも二月堂の参拝は24時間可能ですが、日が暮れると真っ暗になるので夜間は無理でしょう...
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二月堂に向かって右へ進むと法華堂(三月堂)、そして手向山八幡宮(たむけやまはちまんぐう)です。ここは紅葉が美しくて、菅原道真が詠んだ和歌「このたびは 幣もとりあへず 手向山 紅葉の錦 神のまにまに」が古今集、百人一首に収められています。
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さらに鹿がのんびり休んでいる若草山の麓を歩いていくと春日大社へと続いています。
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春日大社は710年に藤原氏の氏社として創建され、平安後期には官社となりました。朱塗の回廊が春日山麓の緑の木立に映え、軒に下がる吊り灯籠や桧皮葺の社殿などが典雅な趣を醸し出しています。
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境内には房の長い「砂ずりの藤」がありますが、近年は房の成長がイマイチって感じなんよね...
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参道途中にある「神苑(万葉植物園)」にも入園してみました。
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ここには万葉集に歌われた植物が約270種類が植えられています。ここの藤棚は目の高さで藤の花を鑑賞できるのが優雅で素敵です。今年は4月の低温で開花が遅れていたので、早咲きと中咲きがちょうど見頃でした^^
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GWの京都を散策 -平安神宮、妙満寺、千本焔魔堂ー (5/2)

1895(明治28)年、平安建都千百年を記念して博覧会が開催され、シンボル・パビリオンとして建設されたのが、平安宮大極殿を再現した平安神宮です。
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白砂に朱塗りの社殿が映え、雅やかな雰囲気が漂っています。
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社殿を囲むように造られた神苑は30,000平方メートルもの広さがあます。紅しだれ桜がとくに有名ですが、花しょうぶや河骨、睡蓮など四季の花が綺麗です。GW頃にはカキツバタが咲きます。清楚な花姿がとても綺麗でした^^
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また、栖鳳池に建つ釣殿の泰平閣の優美な姿や、真っ赤な霧島つつじがとても綺麗でした♪
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洛北岩倉にある顕本法華宗の妙満寺は、観光客にはなじみが薄いかもしれません。GWにもかわらず拝観者は数人だけでひっそりしていました。
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ここは山門周辺の平戸つつじがとても綺麗なんですよ♪
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妙満寺には安珍・清姫ゆかりの鐘(紀州・道成寺の鐘)が安置されています。道成寺では、1359年に安珍・清姫の伝説以来失われていた鐘を再鋳し、鐘供養を営んでいたら一人の白拍子が現われ、呪力で鐘を落下させて蛇身に変わり日高川へと姿を消します。その後、近隣に災厄が続いたため、清姫のたたりと恐れた寺は鐘を竹林に埋めました。
後に、仙石権兵衛が掘り起こし、京都の妙満寺に納めました。鐘は供養により恐念を解かれ、鳴音美しい霊鐘となったとのことです。
また、本坊の庭園は雪月花三名園の一つ「雪の庭」で、芭蕉の師・松永貞徳の造営です。実際に雪が積もったときに訪ねたこともありますが、本当にきれいでした。観光客が少なくゆったり庭を眺めたい人にはおススメのお寺です^^
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5月1日から4日まで千本閻魔堂で行われる「ゑんま堂大念佛狂言」は、壬生狂言、嵯峨大念仏狂言と並んで京都の三大狂言の一つです。壬生狂言と嵯峨狂言は無言であるのに対して、ここは有言の仮面喜劇で、千本ゑんま堂大念佛狂言保存会によって演じられています。
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GW期間で全席自由席で無料のため、どれくらいの人出か予想できなくて、開演の1時間前に到着したらガラガラでびっくりしました。とりあえず最前を確保して、境内に咲いていた普賢象桜を鑑賞したりして開演を待っていると、始まる頃にはほぼ満席になりました。
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舞台横にその日の演目が張られています。
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最初の演目は「えんま庁」です。

この狂言は毎回最初に演じられる狂言で、笛・太鼓のはやしにのって無言で演じられます。鬼が悪人として連れてきた亡者が閻魔大王の裁きを受けますが、善人と分かっったため、逆に鬼が懲らしめられ、亡者を背負って極楽へ案内するというものです。無言でも面白かったですよ^^
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次は「舌切雀」です。
昔話や絵本でお馴染みの「舌切すずめ」の狂言版で、だれもが知っているストーリーなので、楽しく鑑賞しました^^
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最後に鑑賞したのが「でんでん虫」です。
おとぼけキャラの太郎冠者が出演する、ゑんま堂狂言定番の滑稽物で誰もが楽しめます。伯父の長寿の薬にでんでん虫の黒焼きが良いと聞いた主は、太郎冠者にでんでん虫を捕まえてくるように命じます。
太郎冠者はでんでん虫を知らないため、主に特徴を聞いて裏山を探していると、竹藪で寝ていた山伏に出会います。山伏の特徴が聞いたでんでん虫の特徴に似ていたため、黒焼きになってほしいと頼みます。これはたまらんと山伏は踊ってごまかし、太郎冠者もつられて踊りだします。そこへ主が現れて...
とても楽しい狂言でした。今回は昼の公演をを観たので、機会があれば夜の公演も観てみたいです♪
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四天王寺と大念仏寺 (5/1)

令和最初のお出かけは、四天王寺と大念仏寺でした。
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四天王寺では新年号記念の御朱印を戴けます。明治神宮のように10時間待ちはなかったけど、書き手が2人だったので1時間ほど並びました...
金色の台紙の豪華版ですよ。写真は、薬師寺の平成最後の日付の御朱印と、四天王寺の通常と令和最初の日付入り御朱印です。今年から御朱印を集めだしたんですが、記念にもなってなかなか良いものですね^^
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融通念佛宗総本山の大念仏寺では5月1日から5日まで「万部おねり」が行われます。
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二十五菩薩来迎を中心に、阿弥陀経一万部が読経される大きな行事です。
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二十五菩薩様だけでなく、稚児行列、献花献茶、各・講の皆さんが、本堂脇にしつらえた橋を渡って本堂に入堂されます。
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これは、極楽浄土に往生するさまを表していて、来迎会(らいごうえ)と言うそうです。
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あいにく小雨が降っていて足元は悪かったけど、参詣者でごった返すこともなくて楽に見ることができました。この日に限り、新元号を記念して26番目に地蔵菩薩さまもお渡りされました。
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