大手商社の伊藤忠・丸紅の創始者で近江商人の伊藤忠兵衛は、1842年に繊維小売業を営む「紅長」の家に生まれました。忠兵衛は17歳で近江麻布の行商に出かけ、明治5年に大阪本町に繊維問屋の店「紅忠」を開設するに至ります。
伊藤忠本店など5店を経営するかたわら、銀行・造船・製紙・貿易・保険などの事業も行い、さらに豊郷の村長も務めたというから恐ろしい人ですね!
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そんな初代忠兵衛の本家であり、二代目忠兵衛の生家は、中山道に面した黒壁の大きな屋敷でした。現在は記念館として保存・公開されています。しかも見学は無料なんですよ!
やりますね、丸紅伊藤忠さん^^
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豊郷小学校は、1937年に本校出身で丸紅の専務取締役であった古川鉄治郎が寄進しました。ヴォーリズ建築事務所が設計した美しい鉄筋コンクリート造の校舎で「白亜の殿堂」と呼ばれました。
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そんな歴史的建築物も、一時は施設の老朽化と耐震性を理由に校舎と講堂を解体し、新校舎の建設を目指す方針が打ち出されましたが、住民の反対運動によって、旧校舎の改修と新校舎を建築が決まりました。
現在は旧校舎の耐震工事が完了し、町立図書館や教育委員会などが入居する複合施設となっており、だれでも自由に見学することができます。
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優美なヴォーリズ建築を鑑賞したり、往時の小学校の様子を想像できます。講堂や旧図書館(酬徳記念館)、音楽室などがとくに興味深かったです♪
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本館階段の手すりには、ウサギとカメのブロンズ像が取り付けてあります。学校を建てた古川鉄治郎は、たいへんのろまだったそうです。小学校時代に先生から「ゆっくりでもいいから前に進んでいきなさい」と言って、童謡のうさぎとかめの話をしてもらい、それを忠実に守った努力が事業の成功となったのです。
それを聞いたヴォーリズは、ウサギとカメの像を階段の手すりに取り付けて、形として残しました。1階の手すりにはウサギとカメが並んでいます。踊り場に来るとウサギが昼寝をしていますが、その間もカメは歩み続け、階段の登りきったところから、カメはウサギを見下ろしていました!
ヴォーリズはウサギとカメの話を再現し、古川鉄治郎の思いをず~っと伝えようと考えたんですね。なんとも心温まるお話ですよね^^
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豊郷小学校といえば、 2009年から放映されたアニメ「けいおん!」に登場する高校がこの校舎ではないかといわれています。 地元商工会は、町おこしを目的に「けいおんでまちおこし実行委員会」を設け、酬徳記念館の1階に「けいおん!カフェ」を開業しました。(日曜日だけの営業です)
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「聖地巡礼」として訪れるファンがいらっしゃいました。訪ねた2月22日はギター担当の平沢憂の誕生日です。もちろんそれがお目当ての人もいらっしゃいましたよ^^
酬徳記念館の1階は「けいおん!カフェ」、2階には楽器やパネルの展示があります。ファンの人たちが寄贈した楽器、パネル、コスチューム、似顔絵などたくさん置かれてました。
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