気ままにフォトスケッチ

旅行やお出かけの日記とデジカメ写真のブログです

2016年03月

浄瑠璃寺の馬酔木や木蓮 (3/27)

京都府の最南端の木津川市当尾(とうのお)では、世俗化した奈良仏教を厭う僧侶が草庵を結び、念仏に専心したと伝えられています。やがて草庵が寺院に発展して塔頭が並び「塔の尾根」ができ、「当尾」と呼ばれるようになったとか。この地には多くの石仏が造られ、無人販売の発祥ともいわれています^^

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当尾の寺院の一つ、浄瑠璃寺(じょうるりじ)は天平年間(729-749)に行基の建立と伝えられています。

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参道脇に植えられた山桜や馬酔木、木蓮が満開で素晴らしい景色でした。

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本堂には定朝型の阿弥陀如来を9体奉られていることから「九体寺」とも呼ばれています。阿字池を中心にして本堂と三重塔が東西に対比する庭園はとても綺麗です。

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この寺では、まず東の薬師仏に苦悩の救済を願い、その三重塔の前でふり返って、池越しに彼岸の阿弥陀仏に来迎を願うのが本来の礼拝の形だそうです。

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紅葉が美しいお寺なので、秋は大勢の人で賑わいますが、馬酔木や山桜が美しいこの時期は意外に人が少なくてゆっくり散策やお参りができますよ^^

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☆浄瑠璃寺へは
 JR奈良駅、近鉄奈良駅から、奈良交通バス「浄瑠璃寺」下車、すぐ
 JR加茂駅から、コミュニティバス「浄瑠璃寺前」下車、すぐ
 山門前に有料駐車場あり

 JR加茂駅からバスで岩船寺へ行き、浄瑠璃寺までの約2.6kmを、ゆっくり石仏や無人販売めぐりを楽しむ散策はいかがですか♪

地蔵禅院のしだれ桜 (3/27)

京都府井手町にある地蔵禅院を訪ねました。

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白鳳年間に草創された古刹で、本尊の地蔵菩薩は橘諸兄(たちばなのもろえ)の持仏であったと伝えられています。

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境内には樹齢300年ともいわれるしだれ桜があり、京都府の天然記念物に指定されています。数年前の台風で大きな枝が折れるなどの被害に遭いましたが、毎年健気に咲き誇っています。円山公園の有名な枝垂れ桜は、ここの桜を株分けして移植したものだそうです!

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お寺の裏には大きな木蓮や山桜が咲いていました。満開の木蓮と咲き始めた山桜が素敵なハーモニーを奏でてたよ♪

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お寺は高台にあるので、境内からのどかな山城の里風景を眺めることができます。

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しだれ桜を見上げる市には、菜の花も植えられていてアクセントになっています^^
ここは訪れる人も少なくて静かに語り合える優しく美しいしだれ桜でした。

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☆地蔵禅院へは
 JR奈良線「玉水」駅下車、徒歩30分
 車の場合は、お寺の近くに路上駐車です

京都御苑の糸桜 (3/20)

京都市街の中心部に位置し、東西約700m、南北1300mに及ぶ京都御苑。この広大な敷地に、京都御所、仙洞御所、大宮御所などがあります。江戸時代には、御所を取り囲んで200もの宮家や公家の邸宅が立ち並んでいたそうです。

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御苑には、梅園、桃園、桜園など、春にはとっても美しい花が咲きます。北西部の桜園には、五摂家の一つで摂政や関白を多く出した近衞家の邸宅跡があり、枝垂れ桜約60本植えられています。中でも数本の大きな糸桜は、京都で一番早く咲き始める桜の一つです。

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20日は、すでに三分~五分咲きになっていました。
もっとも御苑の桜園には、何種類もの桜が植えられているので、遅咲きの里桜まで約1か月間も桜を楽しめますよ^^

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☆京都御苑へは
 地下鉄烏丸線「丸太町」または「今出川」下車、すぐ
 桜園は同志社大学の向かいにあります
 有料駐車場あり

可愛らしい随心院の”はねずの梅” (3/20)

京都市山科区小野にある「随心院門跡」。
弘法大師の弟子にあたる仁海僧正が、一条天皇の御代(991年)に建立しました。後に後堀川天皇より「門跡」の宣旨を受け、随心院門跡と称されています。

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小野小町の住居跡ともいわれ、境内には小町宛の恋文を埋めた文塚や化粧井戸などがあります。

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境内にある小野梅園は、遅咲きの梅の名所としても名高く、梅の開花期のみ開園されます。
薄紅色のことを古くは「はねず(朱華)」といい、この梅を「はねずの梅」と呼ばれており、とくに随心院の紅梅は古くから親しまれていたようです。

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今年は開花が早く、ちょうど満開でした!
毎年3月最終日曜日(今年は3月27日)に「はねず踊り」が行われます。小学生の踊りなどとっても可愛いんだけど、花が散ってしまわないか心配です...

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☆随心院へは
 地下鉄東西線「小野」下車、徒歩5分
 無慮駐車場あり

海龍王寺の雪柳と白毫寺の五色椿 (3/19)

海のない奈良に「海龍王寺(かいりゅうおうじ)」って珍しい名前のお寺があります。平城京跡の北方に位置するお寺で、731(天平3)年、光明皇后によって創建されました。奈良時代からある古刹なんですよ^^

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僧の玄昉(げんぼう)が唐から帰国の途中暴風雨に襲われ、玄昉の乗った船だけが、かろうじて種子島に漂着し、帰京することができました。玄昉は暴風雨の中海龍王経を唱え無事に帰国を果たし、やがて寺号を海龍王寺と定められました。これ以降、海龍王寺において遣唐使の渡海安全祈願を営むようになりました。

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国宝の五重小塔が西金堂内に安置されており、天平時代の精巧な建築技法をじっくり見ることができます。最初から屋内に安置することが目的だったため、ほとんど痛みがなくて貴重な文化財ですよ^^

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境内は小ぢんまりしていて、お彼岸ごろから境内のあちこちで雪柳が咲き始めます。純白の小さな花が集まって咲く雪柳は、その名のとおり雪が積もったかのような美しさです^^
土塀に沿って咲いている花をふと見ると、ピンクの雪柳でした♪

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ここは観光客が押し寄せるところではないので、ゆっくり花や仏像を見ることができます。境内は静かでゆるやかな時間が流れています。1300年前にタイムスリップしてみませんか♪

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白毫寺は、奈良市街の南方にある高円山(たかまどやま)の西麓に建つお寺です。天智天皇の皇子である志貴親王(しきしんのう)の山荘跡を寺としたものと伝えられています。

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春の五色椿や秋の萩が美しく、高台に位置するため眺めの良い寺としても有名です。五色椿は、1本の木に赤や白、斑入りなどの花が咲く珍しい品種で、天然記念物に指定されています。

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奈良交通・高畑町バス停から20分ほど歩くとようやくお寺の入り口です。ここから本堂まで石段が続き、朽ちた土塀が郷愁を誘います。石段沿いには藪椿などが植えられていて、とってもいい雰囲気です♪
秋のお彼岸ごろにはこの石段を萩の花が覆います。初秋も素敵なんですよ。

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少し息が切れ始めたころ本堂の前に到着。境内は眺めが良くて、正面に生駒山、右下に興福寺の五重塔がよく見えます。あいにく雨上がりの曇天でしたが、良く晴れた日は素晴らしい眺めです♪

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この白毫寺の五色椿は、樹齢400年ともいわれています。毎年のように訪れるお寺なんだけど、年々勢いが落ちてきてるような気がします。近年の気象が影響しているのか気がかりです。

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それでも今年はたくさんの花が咲いていました。木の根元に置かれた小さな石仏と苔と椿の花がコラボして、とっても微笑ましい気持ちになりました。白毫寺の境内にはたくさんの椿が植えてあるので、交通は少し不便ですがぜひお参りしてみてね^^

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お堂の横でひときわ黄色が冴えて咲く山茱萸が、大和に春の訪れを知らせていました♪

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☆海龍王寺へは
 近鉄「大和西大寺」または、近鉄・JR「奈良」駅から奈良交通バスで「法花寺前」下車すぐ
 無料駐車場あり

☆白毫寺へは
 JR・近鉄「奈良」駅から、奈良交通バスで「高畑町」下車、徒歩20分
 駐車場なし(1軒のみ有料駐車場あり)

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