網走からJR釧網線で北浜までほんの15分だけど、「流氷ノロッコ号」に乗りました。網走から知床斜里を結ぶ冬の特別列車です。オホーツク海や知床連山を望む絶景を眺めながら、ゆっくり走る列車の旅もいいですよ♪
流氷ノロッコ号は特別列車とはいえ、定期列車に観光用の指定席客車4両を連結した快速で、1両のみ自由席なんです。だから、自由席だと普通運賃だけで乗れるんですね^^
ところがこの流氷ノロッコ号は、来年度以降の運行について廃止も含めた見直しを検討しているそうです。客車を引くディーゼル機関車が国鉄時代に製造されたもので、老朽化が進んでいることが廃止の理由のようです。そんなラストチャンス(かもしれない)列車に乗れてよかったです^^
北浜駅は、オホーツク海に一番近い駅として有名で、線路から海まで20mしか離れていません。ホームには展望台が作られていて、オホーツク海に沿って釧網線を走る列車を眺めることができるんですよ♪
無人の駅舎内には無数の名刺が貼り付けてあります。無人駅になって以来ここを訪れた人達が名刺を貼っていくことが流行っているんだって。
北浜駅から歩いて10分ほどのところにある濤沸湖(とうふつこ)は、川の水と海の水が入り混じる汽水湖で、海からの栄養も加わるので生き物にとって豊かな環境となっています。
このため、冬にはたくさんの白鳥や鴨が渡ってきます。期待していたほど多くなかったけど、純白の羽で優雅に泳ぐ白鳥はとても美しかったです♪
釧網線の北浜駅には駅カフェ「停車場」があります。店内には国鉄時代のエンブレムやランタンなど素敵なコレクションがたくさん飾ってあったり、椅子は列車の座席を利用であったりと、とてもいい雰囲気のカフェです。きっと鉄道ファンにはたまらないだろうなあ♪
ところが、最近は中国や韓国の人のグループがどっとやってきて、いきなり入ってきて写真をぱちぱちとってさっと出て行ったり、1杯のコーヒーを数人で回し飲みしながら長時間居座ったりすることが多くて困っているとおっしゃっていました...
列車を待つ間ケーキセットを食べていたら、いきなり店に入ってきて写真を撮らせろっていう人や、観光バスを横付けして駅舎の写真を撮ったり、店内を撮らせろと言ってきたりする団体もいました。これでは店も迷惑だろうなあって思いました。昨日のお利口さんだった旅行者と、この我儘な団体さんとの差をつくづく感じたのでした^^;
ケーキセットは甘さ控えめで美味しかったよ♪
JR釧網線は網走と釧路を結ぶローカル路線ですが、濤沸湖や知床、摩周湖、川湯温泉、そして丹頂がやってくる茅沼駅など観光スポットも多くあります。
素敵な観光地がたくさんあるのに列車を利用する人が少ないため、網走から釧路まで直通の列車は1日4本しか走っておらず、一時は廃止も検討された超ローカル線です。もうちょっと上手にPRしたら、観光客を呼び込めるんじゃないかなって思ったり。
北浜駅から2両編成の気動車に乗って、オホーツク海や知床連山を眺めていたら徐々に日が暮れ、やがて真っ暗になりました。途中の知床斜里駅で1両が切り離され、後ろの車両に乗っていた人たちが、どっと前の車両へ移動してきました。たちまち満席になって立っている人もいます。ざっと見渡すと7割が中国人といった感じで、中国語ばっかりが聞こえてきて、ここは日本なのかと思ったほどです^^;
どうやら「日本へ行って列車に乗ろう」というツアーが大流行なんだそうです。なるほど。それでローカル列車にも団体さんが乗ってるんですね!
釧路には20時頃に到着して東横インにチェックインし、リュックを部屋においてすぐ食べに行きました。
北海道の味覚の一つにラーメンがありますね。札幌(みそ)、函館(しお)、旭川(しょうゆ)、釧路(しょうゆ)の四大ラーメンを現地で食べてみたけど、どれも甲乙つけがたく美味しかったです^^
釧路ラーメンといえば、魚介類から出汁をとった醤油ベースで細い縮れ麺が特徴です。茹でる前にぎゅっぎゅっと揉み解して、サッと茹でたらできあがりです。それでもしっかり茹でられている秘訣は、細さと縮れなんでしょうね。せっかちな漁師さんに提供するため考案されたと聞きました。
そんな釧路ラーメンの人気店「河むら」の醤油ラーメンです。スープは全然濁りがなくてさっぱりしていて、それでいてコクがあって美味しかったです^^