奈良の興福寺から南へ歩いて10分あまりの紀寺町に璉城寺(れんじょうじ)」があります。
璉城寺は紀寺(きでら)の跡といわれ、境内や周辺から奈良時代前期の古瓦などなどが出土しています。縁起によると、天平年間に行基菩薩の開基とされています。
本尊の阿弥陀如来立像は、木造白色の美しい裸形像で、法衣(袴)を着装しています。この像は、光明皇后をモデルに製作されたといわれ、珍しい女性の裸形を表しています。女性の裸形のため秘仏とされ、50年毎に袴を取り替えるときのみ開扉されていましたが、現在は50年の5にちなんで、毎年5月の1か月間のみ開扉されます。
女性らしい曲線がとても美しい阿弥陀様でした。隣に祀られている観世音菩薩立像はダルビッシュ選手に似てキリッとしたお顔でした^^
また、境内には茉莉花が満開でした。ジャスミンの一種なので、境内はほんのりジャスミンの香りに包まれていました。強すぎないジャスミンの匂いって素敵です。観光客も少なくゆったりできるお寺なので、5月に奈良へお越しの人はぜひ訪ねてみてね♪
ふと空を見上げると、太陽の周りで光が輪のように反射する「日暈(ひがさ)」と、虹色の光が浮かび上がる「環水平アーク」現象が同時に現れました!
大気の上層で氷の粒などに当たった光が屈折することで見られる現象で、めっちゃ綺麗なので知らせてあげたら、お寺の住職さんもボランティアさんも、大勢出てきて歓声と写真撮影会(笑)
日暈はたまに見る現象ですが、環水平アークは初めて見ました。しかも同時に見れる例は少ないんだそうです。素晴らしい光のショーでした^^
ランチは奈良の行列のできる人気の釜飯屋さん「志津香」で釜飯を食べました。大和肉鶏の釜飯(1200円)です。おこげまでめっちゃ美味しいんだよ!
国立博物館前の公園店は平日でも長蛇の列ですが、JR奈良駅から西へ10分ほどの大宮店は比較的すいていて、駐車場もあるよ^^
ジャスミンの香りに心がほっこりして、美味しい釜飯にお腹が充たされて、霊山寺(りょうせんじ)にやってきました♪
霊山寺は、1300年ほど前に右大臣小野富人(通称鼻高仙人)が湯屋に薬師三尊仏を祀り、薬草風呂で諸人の病を治したのが始まりだそうです。736年に、聖武天皇の勅により行基菩薩が伽藍を建立し、インドバラモン僧菩提僊那(センナ)が、寺の地相がインドの霊鷲山に似ているので霊山寺と名付けました。
ご本尊は薬師如来像で、日光・月光菩薩像とともに秘仏として厨子に安置されています。
境内は新緑がとても美しくてマイナスイオンに包まれています。その緑に囲まれて、山法師やサツキ、カルミアなどが咲いてました♪
境内に薬師湯(薬草風呂)があって、聖武天皇も光明皇后も入湯されたと伝えられています。現在は近代建築に改築されて、もちろん入湯できます^^
そして、なぜかゴルフ練習場も併設されているのです。三重塔に隣接した幽遠な仙境に心身鍛錬の場として開設したそうですが、うーん不思議?
さらに、大きなバラ庭園があります。お寺にバラ園って、ちょっと不思議ですが、世界平和を願い、心の安らぎを感じてもらうために造られたそうです^^
ちょうど満開で、カラフルなバラの花がめっちゃ美しく、香りも素晴らしかったです^^
霊山寺のばら庭園には、バラの開花期間中だけ営業のティーテラスがあります。バラのアイスクリーム(800円)を食べてみました。バラの花びらそっくりできれいでしょう!
さっぱりした味とバラの香りが素敵でした。美しいバラに囲まれてのティータイムって素敵ですよね♪
☆璉城寺へは
JR・近鉄奈良駅から市内循環バス「紀寺町」下車、すぐ
駐車場なし (公開日に注意)
☆霊山寺へは
近鉄奈良線「富雄」下車、奈良交通バス「霊山寺」下車すぐ
無料駐車場あり