霊鑑寺(れいかんじ)は、知る人ぞ知る椿と紅葉が美しい門跡尼寺です。
通常は非公開ですが、春と秋に特別拝観が行われます。哲学の道のすぐ近くだけど、訪れる人が少なくて静かなお寺をゆっくり拝観できるよ♪
承応3年(1654)年、後水尾天皇が皇女を開基をして創建し、代々、皇女が住職をつとめたので、谷の御所、鹿ケ谷比丘尼御所とも呼ばれました。
皇室ゆかりの寺宝が多く、池泉鑑賞式の庭や名椿が多数あってとてもきれいだよ^^
今年は天候不順などの影響で椿の花はイマイチでしたが、雨水をたっぷり含んだ苔の上に落ちた椿の花がとても美しかったよ♪
椿は、咲いている花を見てもきれいだけど、地面に落ちた花もきれいなんですよ^^
霊鑑寺のすぐ近くに、松虫姫と鈴虫姫にまつわる悲劇の舞台「安楽寺」があります。初夏のサツキや晩秋の紅葉がとてもきれいな小さなお寺です。石段脇に植えられたもみじの新緑がとてもさわやかでした♪
法然上人の説法に魅了された後鳥羽上皇の女官である松虫姫と鈴虫姫が、御所を忍び出て法然上人の弟子の住蓮・安楽両上人に出家を申し出ました。
二人の僧は上皇の許可が必要として思い止らせようとしますが、両姫の思いに心を動かされ、住蓮は松虫姫を、安楽は鈴虫姫を剃髪しました。
両姫の出家を知った後鳥羽上皇は激怒し、法然上人を讃岐へ、弟子の親鸞聖人は越後国へ流刑、住蓮・安楽は死罪となりました。
両姫は瀬戸内海に浮かぶ生口島の光明防で念仏三昧の余生を送り、松虫姫は35歳、鈴虫姫は45歳で往生を遂げたと伝えられています。
こんな悲しい歴史をもつ安楽寺は、かわいい山門や本堂が迎えてくれます。
安楽寺は通常は非公開ですが、春と秋に限り、特別に拝観ができます。可愛い本堂がちょこんと建っていて、ご住職がお寺の由来などを話してくださいます。
この日は非公開でしたが、客殿が開けてらっしゃいました。日本建築の美しい建物で、フリースペースとしても貸し出しているそうです。ここで、ゆっくりコーヒーを飲んでリフレッシュしました^^
☆霊鑑寺、安楽寺へは
市バス「真如堂前」下車、徒歩10分
公開日に注意!