元興寺(がんごうじ)は、猿沢池の南方にあって、6世紀末に蘇我馬子により建立された日本最古の寺といわれる法興寺(飛鳥寺)が平城遷都により奈良に移り、元興寺と名を改めました。
かつては南都七大寺の一つとして威勢を振い、広大な寺域には、金堂・講堂・塔・僧房などが立ち並んでいたといいます。平安時代半ばにはその勢威も衰えて、現在は極楽堂と禅室のみが残っています。
その屋根の一部に飛鳥時代・奈良時代の瓦が今もなお使われています。昔のものは長持ちするんですね!
元興寺は、桔梗、萩、彼岸花などが美しいお寺としても知られています。境内に無数の石仏があり、その石仏の間から桔梗や彼岸花が花を咲かせます。
凛として美しい桔梗に囲まれた石の仏さまは、静かに微笑んでらっしゃるように見えました^^
雨水を含んで生き生きした苔と無縁仏、眺めているだけで心が静まります。
境内に”蛙石”という大きな岩があります。もとは河内の川縁にあったものを、太閤秀吉が気に入り大坂城内に移したといいます。大阪城落城の折には、この蛙石の下に淀君の亡骸を埋めたという説もあります。この蛙石には奇怪な力があって、蛙石から堀に入水する人々が続いたり、堀の身投げして行方の知れぬ人も必ずこの蛙石の基に浮かんでくるとか、不思議なことがよく起こったそうです。人々から恐れられていた蛙石は、行方不明になっていましたが、昭和31年にこの寺に安置されるようになりました。
(元興寺HPより一部抜粋)
その”かえる石供養”が執り行われました。読経のあと、参拝者が焼香と水を打ちました。
さらにサプライズが!
本堂の廊下で奉納公演(インド音楽ライブ&インド古典舞踊)がありました。HPではお知らせされていたようですがラッキーでした^^
ところが、演奏が始まった直後に大粒の雨が降り出したので、観客全員を本堂にあげてくださいました。ご住職もお寺の方々も優しい気配りで嬉しかったです。人がいっぱいになって、写真は少ししか撮れませんでしたが。。。