2012年06月
柳生から奈良市街へ向かう途中の山深くに”忍辱山円成寺(にんにくせん えんじょうじ)”があります。
円成寺は奈良時代の創建と伝えられる古寺で、阿弥陀堂(本堂)や最古の春日造の社殿で国宝に指定されている春日堂・白山堂、美しい浄土式庭園など見どころの多いお寺です。
交通が不便でもあり、訪れる人が少なく、新緑に包まれた境内はとっても静かでした。
静かに仏様と向き合ったり、縁側に座って美しい新緑を眺めたりすると、すーっと落ち着きました♪
写真は、新緑に包まれた阿弥陀堂(本堂)と、春日堂・白山堂です。
ふと足もとをみると薄いピンクの美しいササユリが咲いていました。
お寺の人に聞くと、ササユリはなかなか株が増えてくれないそうです。
すーっと細く伸びた茎だけど、台風や豪雨に耐えて健気に咲く花がとても印象的でした^^
振替休暇を利用して、梅雨晴れの京都を歩いてみました♪
東林院(とうりんいん)は沙羅双樹の庭園の寺として有名な寺院です。
沙羅の花は一日だけの命。また、お釈迦さまが入定されたとき、いっせいに花が咲き死を悲しんだといわれています。(インドと日本の沙羅双樹は種類が異なりますが)
この、朝に咲いても夕方には散ってしまう”一日花”の姿が、人の世の常ならぬと、平家物語にうたわれました。
でもね、沙羅の花は一日だけの命を悲しんでいるのではなく、与えられた一日だけの生命を精一杯咲きつくしているんよね。だからこそ美しいんだとおもいます。
美しい苔の庭に落ちた真っ白な花を静かに眺めました。
東林院は、1531(享禄4)年、細川氏綱が父・高国公の菩提を弔うために建立した三友院に始まり、現在は妙心寺の塔頭寺院となっています。
常寂光寺(じょうじゃっこうじ)は、1596(慶長元)年、日蓮宗大本山本圀寺の日禎上人が隠棲した庵を寺に改めました。
小倉山の中腹に、本堂、妙見堂、多宝塔などが並び、常寂光土に遊ぶような風情があるところから、「常寂光寺」との名付けられました。山の急斜面を上り下りしながら、見上げる景色や上からの景色などを楽しむことができます。写真は山門と多宝塔です。
境内に入ると、美しい緑が迎えてくれました。仁王門から石段や本堂周辺は、青もみじがトンネルのように境内を包み込んでいます。
境内のもみじは雨に洗われて新鮮な緑です。境内はマイナスイオンがいっぱいです。もちろん青緑がきれいということは紅葉の名所でもあるよね。嵯峨野の紅葉ではベスト3に入ると思います^^