2011年09月
世尊寺は、吉野郡大淀町にあり、687年に聖徳太子が建立した古刹です。比蘇寺(吉野寺)と呼ばれ、法興寺(飛鳥寺)、四天王寺、法隆寺とともに四大寺院の一つでした。
しかし、相次ぐ戦乱による焼失や時勢の変革により、現在の伽藍は後世に建てられたものです。山門をくぐると、中門や鐘楼が見えてきます。東西両塔の塔跡(礎石)が残っています。
彼岸花はまだ咲きはじめでした。真っ赤な絨毯になれば圧巻でしょうね!
本堂の裏には聖徳太子お手植えとされる壇上桜があります。春に訪ねてみたいところです。コスモスが咲きはじめ、秋の空を背景に美しかったです♪
西の空を見ると箒で掃いたような雲が美しかったので、明日香村の細川の棚田を見て帰ることにします。細川は石舞台古墳のずっと先にある棚田で、遠くに二上山が見える風景が素敵です。予想どおり秋の空がとてもきれいでした^^
明日香には有名な稲渕の棚田がありますが、彼岸花まつりがおこなわれていてすごい人だし、先週訪ねたからパスしちゃいました(笑)
自宅を6時前に出発して、奈良県宇陀市の仏隆寺に7時過ぎに到着しました。ここは春の桜と秋の彼岸花の名所ですが、駐車場が小さいので早く到着したかったんよね。それでもほぼ満車でした。。。
仏隆寺(ぶつりゅうじ)は、850年に空海の高弟堅恵(けんね)が創建したと伝えられています。室生寺の南門として極寺と末寺の関係にあり、室生山の宿坊や住職の隠居寺としての役目がありました。
また、大和茶の発祥地でもあり、空海が帰朝の際種子を持ち帰り、堅恵が寺内で栽培したものが全国へ普及したとされています。
春は古桜(千年桜)が咲き、秋には彼岸花に覆われます。ただ、交通が不便なのが辛いところなんよね・・・
写真は、参道の197段の石段に咲く彼岸花と千年桜です。大きな桜だよね!
ここの彼岸花は石段の周辺だけ咲くそうです。苔むした石段と鮮やかな朱色の彼岸花の組み合わせもいいものですね♪
石段を登り切って山門をくぐると、白い彼岸花が咲いていました。先日の台風と大雨で痛みが大きくて残念でした。
今年の彼岸花や萩は、台風15号の強風や大雨で倒れたり花が散ってしまっているところが多く残念です。倒れている稲も多く被害の大きさを実感しました。
幸い楓などの樹木は元気だから、10月から順調に気温が下がれば、紅葉は期待できると思います♪
☆仏隆寺へは
近鉄大阪線「榛原」駅から奈良交通バスで「高井」下車、徒歩30分
無料駐車場あり
「元興寺(がんごうじ)」は、6世紀末、蘇我馬子により建立された日本最古の寺といわれる法興寺(飛鳥寺)が、平城遷都により奈良に移り、元興寺と名を改めました。かつては南都七大寺の一つとして威勢を振い、広大な寺域には、金堂・講堂・塔・僧房などが立ち並んでいたそうです。
境内には無数の石仏があり、石塔や石仏の間から咲く彼岸花や萩が美しかったです。
元興寺の旧境内を中心とした一帯を「奈良町(ならまち)」と呼んでいます。江戸時代末から明治時代にかけての町家の面影を今に伝えています。まるで迷路のような小道に伝統的な格子の家が軒を並べています。
だれも来ない「元興寺塔跡」には礎石が残るだけですが、萩や彼岸花が咲いていました。
☆元興寺、ならまち、元興寺塔跡へは
近鉄奈良駅から徒歩15分、JR奈良駅から徒歩20分
元興寺には駐車場あり、奈良町は狭いので県庁の駐車場等の利用がお勧めです