大阪市平野区はかつて環濠自治集落として発展しました。現在でも、戦国時代に作られた環濠の跡や、江戸初期の環濠内部の町割りもそのまま残っています。
写真は杭全(くまた)神社、と平野環濠跡です。
平野には”平野町ぐるみ博物館”があります。博物館といっても、施設や展示物を整備されているのではなく、個人所有のコレクションなどが展示されている小さな小さな博物館です。古い町並みを散策しながら、小さな博物館めぐりはとても楽しかったです。
大念仏寺では、年一回8月第4日曜日に幽霊画や幽霊の掛け軸を、虫干しを兼ねて一般公開されます。地獄に落ち苦しむ女性が、極楽往生への供養を願って巡礼者に手渡したとされる片袖と香合や、12点もの幽霊の掛軸など、暑い夏にぞくっとする展示です。
町ぐるみ博物館は、毎月第4日曜日に開館しますが、とくに8月第4日曜日はスペシャルデーと銘打って、地元の人以外でもコレクションを展示することができて、町全体が博物館のように賑わいます。
全興寺の境内には、駄菓子屋さん博物館(昭和20~30年代の駄菓子屋さんに並んでいたおもちゃなどが展示されています)や、平野の音博物館(平野の様々な音が聞こえます)など、懐かしい博物館があります。
平野映像博物館です。150年前に建てられた呉服悉皆の店で、店主が40数年に渡って撮り続けた平野の風物や行事を、映像や写真で紹介されてます。貴重な戦前~戦中の大阪の映像を見せていただきました^^