気ままにフォトスケッチ

旅行やお出かけの日記とデジカメ写真のブログです

2010年09月

秋風に揺れる萩  -出町柳  常林寺-  (9/26)

萩は秋の七草の一つ。”秋の草”の字のごとく人々に秋を知らせる愛らしい花です。万葉の時代には男女とも髪に萩の花を飾って、恋文を荻の花の小枝に結んで贈りあっていたそうです。おしゃれですね^^

18jorinji

出町柳駅のすぐ近く、川端通に面して”萩の寺”として名高い常林寺があります。常林寺は1573年、念仏専修僧の魯道(ろどう)によって開創されました。本堂には本尊の阿弥陀三尊、地蔵堂には若狭街道を往来する人々の信仰を集めた世継子育(よつぎこそだて)地蔵尊が安置されています。

15jorinji

狭い境内の常林寺ですが、萩が咲くと境内が萩の花に埋もれてしまいます。ちょうど紅白の萩が見ごろを迎え、すごくきれいでした^^
常林寺では、毎年敬老の日に「萩供養」が催されますが、今年は気温が高くてまだ開花してなかったそうです・・・

16jorinji

17jorinji

☆常林寺へは
 京阪電車「出町柳」駅下車 すぐ
 拝観料 無料
 駐車場はありません

恥じらいの酔芙蓉  -山科 大乗寺-  (9/26)

”酔芙蓉(スイフヨウ)”ってご存知ですか?
朝は純白、時につれてほんのり紅く花色を変えていき、夕方には紅くなるはじらいの花。お酒を飲むと顔色がだんだんと赤みを帯びるのに似ていることから、この名がついたといわれています。芙蓉の一種ですが、八重咲きのとってもきれいな花です。

この花は、気温の高い晩夏は1日で紅くなりますが、最近のように低くなってくると2日間で紅くなります。写真はお昼前に写したもので、白から紅くなっていく様子がわかるでしょう♪

13daijoji

14daijoji

この酔芙蓉をたくさん植えてらっしゃるのが、京都・山科にある「大乗寺」。300年ほど前に京都の七本松に建立され、禅宗系の寺から法華の寺に改宗されたと伝えられています。やがて荒廃していたものを、平成4年に現住職夫妻が本能寺より転住し、自ら参道造りからはじめ、みごとに復興されました。

10daijoji

毎年挿し木された酔芙蓉が1,300本にも増え、美しい花が境内を埋め尽くしています。
観光寺院ではないので訪れる人が少なく、ゆっくり鑑賞できます。来月上旬まできれいな酔芙蓉を見ることができるよ♪

11daijoji

12daijoji

☆大乗寺へは
 地下鉄東西線「御陵」駅下車、徒歩10分
 駐車場はありません
 拝観料 無料 (花の維持に寸志を)

葛城路の曼珠沙華  (9/25)

金剛・葛城山麓を南北に延びる山麓の道を”葛城古道”と呼んでいます。鴨族、葛城族などの古代豪族が、当時の主要道として往来していたそう。由緒ある寺社が多く、大和三山を見ながら歩くと楽しいです♪

願いを一言だけ聞いてくださる”いちごんさん”として、地元の人から親しまれている”一言主神社(ひとことぬしじんじゃ)”。祭神は古事記や日本書紀に登場する事代主命。境内には樹齢1200年ともいわれり銀杏の大木があります。乳房を連想させる気根のコブが沢山垂れ下がっているので”乳銀杏”とも呼ばれ、お参りすると健康な子供を授かるそうです。

23katsuragi

24katsuragi

一言主神社から少し北に歩くと”九品寺(くほんじ)”があります。
聖武天皇の勅によって行基が開基しました。境内に多くの石仏があることで有名です。とくに本堂の裏山にある「千体石仏」と呼ばれる石仏群には圧倒されます。

26katsuragi

27katsuragi

九品寺の近くに”番水の時計”が設置されています。限られた水を公平に分配するための時計台で、時間を決めて水路の流す向きを変えます。今も時を刻んでいるんですよ!

28katsuragi

この近くに曼珠沙華の大群生地があります。まだ三分咲きほどだったけど、真っ赤な絨毯を敷き詰めたようで圧巻でした。また大和三山も見渡せる景色のよいところなんですよ。
右の写真にボケて写っている低い山が、左から耳成山、畝傍山、天香具山の大和三山です。大和路の秋もすてきでしょ^^

30katsuragi

32katsuragi

☆一言主神社へは
 近鉄御所線「御所」駅からバス
 無料駐車場あり

☆九品寺へは
 近鉄御所線「御所」駅からバス
 無料駐車場あり

布袋葵と曼珠沙華  (9/25)

今年は夏が暑く長かったので曼珠沙華の開花が遅れています。
ダメもとで明日香の稲渕の案山子ロードへ行ってみました。

その前にちょこっと”本薬師寺跡”に寄り道です。
698(文武2)年に藤原京に建てられた薬師寺は、平城遷都とともに現在の西ノ京に移転しました。現在は、金堂と東西両塔の基壇や礎石が田んぼに囲まれて残るだけです。写真は東塔跡です。

10motoyakushiji

11motoyakushiji

この付近の休耕田には、地元の小学生が布袋葵を植えています。金魚の水槽などに入れることでおなじみの布袋葵ですが、これだけ群生していると圧巻でしょう。でもタニシによる被害が深刻なんだそうです。この薄紫色がなんとも清楚で美しかったです^^

12motoyakushiji

”明日香”へ行ってみましょう。先週は夜の行事だったけど今日は曼珠沙華の観賞です。棚田が多く畦に色鮮やかに咲きます。
明日香は、645年に中臣鎌足と中大兄皇子が蘇我入鹿を誅殺した「大化の改新」や、672年に大津京から再び飛鳥京に都を戻した天武天皇の「壬申の乱」などの舞台となった地。宮跡・寺跡・古墳・石造物など遺跡の宝庫です。人口6300人余りののどかな村の散策は、いつもわくわくします♪
車を石舞台駐車場に預け、ぷらっと散策しましょう。
蘇我馬子の墓と伝えられる石舞台古墳だけど、確証はなく、上部の封土がないのは、蘇我氏の悪行を懲罰するためにはぎ取られたという説があります。また、狐が化けて石の上で舞をみせたので”石舞台”という名がついたという説も残っています。使われている石の総重量は約2300トン。天井石は77トンもあるそうです。どのようにして運んだのでしょう?

13asuka

石舞台から20分ほど歩くと”稲渕の棚田”が見えてきます。日本の棚田百選にも選ばれている棚田は、まさに日本の原風景を見ているかのようです。

21asuka

22asuka

稲渕では、毎年「かかしコンテスト」が開催されます。農道(かかしロード)にずらっと案山子の力作が並んでいます。それぞれの思いやメッセージが書かれた看板を見ながら歩くと楽しいです。曼珠沙華と稲穂と案山子。日本の原風景ってこんな風景なのかなあ♪

17asuka

18asuka


19asuka

これは”飛び石”。大きめの自然石を浅瀬に並べただけのもので、古代の人達はこの橋を渡って対岸へ渡ったんでしょうね。

20asuka

☆明日香へは
 近鉄吉野線「飛鳥」駅下車  レンタサイクルが楽しいよ

飛鳥光の回廊とムーンライトIN藤原京  (9/19)

9月18日と19日に、奈良県明日香村で史跡や町並みをろうそくなどの明かりで彩る「飛鳥光の回廊」が催されました。
近鉄飛鳥駅に17時過ぎに到着し、無料シャトルバスで石舞台に行きます。石舞台古墳に到着したら夕焼けが素敵でした♪

Asuka01

村内の路上には、円筒形のろうそくや、万葉集の歌が書かれたあんどんが置かれています。いにしえの飛鳥に思いを馳せ、ゆっくり歩いてきました。

Asuka02

Asuka04

史跡や寺社のライトアップも行われています。昨夜は伝板蓋宮跡へ行ってみました。うっとりする美しさです。しばらくすると、藤原京で打ち上げられた花火を見ることができました!

Asuka06

Asuka07

こんな素敵なイベントだけど、人がめっちゃ少ないでしょ!
知名度とアクセスの問題でしょうね。駐車場がある石舞台周辺は人が多いけど、その他はガラガラ。ゆっくり歩けるので興味がある方はぜひ来年行ってみてね^^

シャトルバスは飛鳥駅から飛鳥資料館前まで運行されています。さらに、ここで藤原京行きのシャトルバスに乗り継げます。こちらも無料で、10分あまりで藤原京に到着しました。

広大な藤原京跡にキャンドルを並べ、ろうそくの光で彩るキャンドルイルミネーションが行われました。天の香久山をライトアップで幻想的に浮かび上がらせて、音楽とレーザーの光による幻想的な雰囲気が創り出されました。こちらもいい感じ♪

Hujiwarakyo01

Hujiwarakyo02

藤原京から近鉄八木駅へもシャトルバスが出ています。これだけ伸ばすがすべて無料で嬉しかったです。来年はライトアップされたお寺めぐりをしようかな♪

☆飛鳥へは
 近鉄吉野線「飛鳥」駅下車
 飛鳥散策はレンタサイクルが便利です

ギャラリー
  • 早春の馬見丘陵公園(3/14)
  • 早春の馬見丘陵公園(3/14)
  • 早春の馬見丘陵公園(3/14)
  • 早春の馬見丘陵公園(3/14)
  • 早春の馬見丘陵公園(3/14)
  • 早春の馬見丘陵公園(3/14)
  • 早春の馬見丘陵公園(3/14)
  • 早春の馬見丘陵公園(3/14)
  • 早春の馬見丘陵公園(3/14)
記事検索
アーカイブ
  • ライブドアブログ