奈良では興福寺や東大寺などがライトアップされる「ライトアッププロムナードなら」が行われています。闇夜に浮かび上がる幻想的な古都の文化遺産をゆっくり眺めるのもいいものですよ。写真は猿沢池と興福寺五重塔です。(ここは通年ライトアップされています)
元興寺の「地蔵会万燈供養」に行きましょう。
日本最古の寺といわれる法興寺(飛鳥寺)が平城遷都により奈良に移り、元興寺と名を改めました。元興寺では、地蔵菩薩の縁日である8月24日とその前日に地蔵会万燈供養が行われます。写真は極楽坊(本堂)と、本堂内の吊り行燈です。著名人の絵もあるんですよ。すごくきれいです。
素焼きの皿に願い事を書き灯明を灯します。
地蔵盆は京都に生まれ、近畿地方の行事として古くから行われてきました。地蔵菩薩はお釈迦様が入滅してから未来仏の弥勒菩薩がこの世に現れるまで、人間界だけでなく六道すべてで人々を救済しました。さらに地獄の鬼から子どもを救ってくれる、子どもの守り神でもあります。だから地蔵盆の主役は子ども達なんだよね。
境内にある石仏ひとつひとつに灯明が灯されます。石仏の前に並べられたお皿の上に菜種油と灯芯となる縄に火がつけられ、境内は柔らかな炎にゆらめき、幻想的な雰囲気に包まれます。優しいあかりを眺めていたら、ほっこりするでしょう^^
奈良の夏は火のイベントがたくさんあります。燈花会、万燈籠、万灯供養会、そしてこの地蔵会万燈供養が最後の行事です。暑くて熱い古都奈良を歩いてみませんか!