柳田国男の故郷として知られる兵庫県神崎郡福崎町に沙羅の寺「應聖寺」があります。比叡山延暦寺を本山とする天台宗の寺院で、1300余年前に白雉年間天竺の高僧法道仙人によって開基されました。
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大小約200本もの沙羅(夏椿)の木が植えられていて、純白の花が咲いています。サツキの花衣をまとって横たわる涅槃像の周囲にもたくさん植えられています。
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沙羅の白い花は朝に咲き、夕方には落ちてしまいます。儚く無常の象徴として、平家物語の「沙羅双樹の花の色」の文言はあまりにも有名ですね。
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お釈迦様の入滅されたとき、四方を囲んで植えられていた沙羅の木が枯れて、鶴の羽根のように白くなったとの伝説があります。これを表現した涅槃図は、枕辺と足辺の四隅に沙羅の木が二対ずつ双樹で描かれています。
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また、江戸中期の作という庭園を眺めながら、ゆっくり抹茶を戴くこともできます。古くから愛されてきたオカトラノオ、ササユリ、シモツケソウなどが美しく咲いていました。
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