海のない奈良に「海龍王寺(かいりゅうおうじ)」って珍しい名前のお寺があります。平城京跡の北方に位置するお寺で、731(天平3)年、光明皇后によって創建されました。奈良時代からある古刹なんですよ^^

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僧の玄昉(げんぼう)が唐から帰国の途中暴風雨に襲われ、玄昉の乗った船だけが、かろうじて種子島に漂着し、帰京することができました。玄昉は暴風雨の中海龍王経を唱え無事に帰国を果たし、やがて寺号を海龍王寺と定められました。これ以降、海龍王寺において遣唐使の渡海安全祈願を営むようになりました。

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国宝の五重小塔が西金堂内に安置されており、天平時代の精巧な建築技法をじっくり見ることができます。最初から屋内に安置することが目的だったため、ほとんど痛みがなくて貴重な文化財ですよ^^

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境内は小ぢんまりしていて、お彼岸ごろから境内のあちこちで雪柳が咲き始めます。純白の小さな花が集まって咲く雪柳は、その名のとおり雪が積もったかのような美しさです^^
土塀に沿って咲いている花をふと見ると、ピンクの雪柳でした♪

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ここは観光客が押し寄せるところではないので、ゆっくり花や仏像を見ることができます。境内は静かでゆるやかな時間が流れています。1300年前にタイムスリップしてみませんか♪

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白毫寺は、奈良市街の南方にある高円山(たかまどやま)の西麓に建つお寺です。天智天皇の皇子である志貴親王(しきしんのう)の山荘跡を寺としたものと伝えられています。

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春の五色椿や秋の萩が美しく、高台に位置するため眺めの良い寺としても有名です。五色椿は、1本の木に赤や白、斑入りなどの花が咲く珍しい品種で、天然記念物に指定されています。

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奈良交通・高畑町バス停から20分ほど歩くとようやくお寺の入り口です。ここから本堂まで石段が続き、朽ちた土塀が郷愁を誘います。石段沿いには藪椿などが植えられていて、とってもいい雰囲気です♪
秋のお彼岸ごろにはこの石段を萩の花が覆います。初秋も素敵なんですよ。

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少し息が切れ始めたころ本堂の前に到着。境内は眺めが良くて、正面に生駒山、右下に興福寺の五重塔がよく見えます。あいにく雨上がりの曇天でしたが、良く晴れた日は素晴らしい眺めです♪

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この白毫寺の五色椿は、樹齢400年ともいわれています。毎年のように訪れるお寺なんだけど、年々勢いが落ちてきてるような気がします。近年の気象が影響しているのか気がかりです。

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それでも今年はたくさんの花が咲いていました。木の根元に置かれた小さな石仏と苔と椿の花がコラボして、とっても微笑ましい気持ちになりました。白毫寺の境内にはたくさんの椿が植えてあるので、交通は少し不便ですがぜひお参りしてみてね^^

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お堂の横でひときわ黄色が冴えて咲く山茱萸が、大和に春の訪れを知らせていました♪

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☆海龍王寺へは
 近鉄「大和西大寺」または、近鉄・JR「奈良」駅から奈良交通バスで「法花寺前」下車すぐ
 無料駐車場あり

☆白毫寺へは
 JR・近鉄「奈良」駅から、奈良交通バスで「高畑町」下車、徒歩20分
 駐車場なし(1軒のみ有料駐車場あり)