奈良県の東北端に位置し、室生火山群に属する「曽爾(そに)村」へ、国道369号線を走って曽爾村へ入ると、左手に異様な山容の鎧岳と兜岳が見えてきます。鎧岳は、天に向かってそそり立ち鎧を着たような雄々しい岩山であることから名づけられ、兜岳は、鎧岳のすぐ西側にあって、鍬形の兜のような山容から名づけられました。国の天然記念物に指定されていて、見れば見るほど印象的な山です。
この山の真横から右へ折れて、ススキ野原と湿原が美しい曽爾高原をめざします♪
写真の右の山が鎧岳(高さ894m)、左が兜岳(高さ920m)です。

Soni2015090501

高原の入り口に曽爾高原ファームガーデンがあります。村の特産品の販売、レストラン、ビール製造などの商業施設です。レストランでは地元でとれた新鮮野菜をたっぷり使った料理が味わえるんですよ♪
かぼちゃの冷スープ、地元野菜たっぷりのサラダ、ペンネ ボロネーゼ、コーヒーのセット(1340円)を食べました。素敵な雰囲気のレストランでボリュームがあって美味しかったよ^^

Soni2015090516

曽爾高原は、奈良と三重の県境に位置する倶留尊山と亀山の間に広がる高原。春から夏にかけては緑の草原、秋になると無数のススキの穂が風になびき銀色に輝きます。

Soni2015090502

Soni2015090503

高原から亀山や倶留尊山へのハイキング道も整備されていて歩きやすいです♪
ススキは茅葺きの屋根の材料となっていましたが、瓦やトタンの普及による使用量の減少や、植林による高原消滅の危機に直面し、奈良県に景観保護を嘆願し守られるようになりました。

Soni2015090504

Soni2015090505

高原の標高は約900mで、真夏でも25℃程度の冷涼多雨地帯です。整備されたハイキングコースを上ると、ひょうたん型のお亀池が見えてきます。素晴らしい景観ですよ♪

Soni2015090506

Soni2015090507

お亀池にはきれいな水が溜まっていました。ススキの穂が出てきたり、赤とんぼが飛んでいたり、すっかり秋の風景です^^

Soni2015090508

Soni2015090511

曽爾高原といえば一面のススキ野原が有名ですが、ススキの根元を見れば可愛い花がたくさん咲いています。お亀池もあるから、湿地性の植物も自生しています。
薄紫色がきれいな釣鐘状のツリガネニンジンと小さな花が集まったセリの花です。

Soni2015090509

Soni2015090510

ゆっくり見て歩いただけで、数種類の花を観察できました。ススキの根元から生えているキセルに似た筒形で薄紫色の花ナンバンギセルは、南蛮渡来のキセルに似てるから名づけられました。この花は、植物(ススキ)の根に寄生して、そこから養分を取りながら生育する寄生植物です。

Soni2015090515

小菊のようなシメジオンは小っちゃくてすごく綺麗です。

Soni2015090513

可愛いピンクのナデシコやゲンノショウコなども憐に咲く姿が可愛かったです^^

Soni2015090512

Soni2015090514

ススキが銀色に輝くころにも行きたいところです♪