スルッとKANSAI3dayチケットを利用して高野山を散策しました。
高野山は1200年前に弘法大師が開いた日本を代表する真言密教の聖地です。弘法大師・空海は、都の喧噪から遠く離れた紀伊山地に密教の道場を開きます。国や社会の安泰を祈り、世の中の迷える人や苦しむ人を救うため永遠に祈り、深い瞑想に入りました。
こうして弘法大師は奥之院に生き続け、世の中の平和と人々の幸福を願っているという大師信仰が生まれました。

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今年は、高野山開創1200年にあたり、金堂のご本尊の初公開、金剛峰寺の弘法大師像の開帳など、記念大法要が営まれています。

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南海高野線の終点極楽橋へは急行で1時間40分です。写真の特急や観光列車にも乗ってみたかったけど、座席指定券は売り切れでした...

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ケーブルに乗り継いで高野山駅へ。

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さらに山上のバスに乗り換えます。大阪・難波からおよそ2時間の乗り物も楽しめました^^

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高野山の総本山は金剛峯寺で、諸堂や大門、奥の院など、高野山全体が金剛峯寺の境内となっています。

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金剛峯寺は、全国に3600の末寺をもつ高野山真言宗の総本山です。1869年、豊臣秀吉ゆかりの寺院である青巖寺と興山寺を合併し、金剛峯寺と改称しました。大主殿は東西54m、南北63mもあり、日本最大の石庭”蟠龍庭”や、ふすま絵が素晴らしかったです。
また、弘法大師像が16年ぶりに公開されました。次回はいつ公開されるか分からないんだって...
日本最大の石庭”蟠龍庭”です。

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壇上伽藍は最初に建物が建造された土地で、金堂、根本大塔、御影堂などがあります。
根本大塔は、高さ50mあまりもある朱塗りの大塔で、内陣に胎蔵界の大日如来を本尊として金剛界四仏が安置されています。現在の建物は昭和12年に再建されたものです。

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金堂は弘仁年間に弘法大師が創建したもので、御願堂とか薬師堂とも呼ばれますが、いつしか俗称の金堂が通り名となりました。現在の建物は平成7年に建立されたもので本尊は薬師如来像です。このご本尊が初公開されました^^

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壇上伽藍のすぐ近くにある蕎麦屋さん「天宏」で冷たい蕎麦と天ぷらのセットを食べました。コシがしっかりしている蕎麦と海老と季節の野菜をサクサク、アツアツの揚げたて天ぷらがめちゃ旨!
小さな店だけど少し奥まっているので、行列でなくてよかったです^^

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高野山は金剛峯寺を中心に、標高900メートル、東西4km南北2kmの平坦地に広がっています。びっしり立つお寺に挟まれて、土産屋、食事処、商店、住宅が軒を連ねています。ここには、教会と映画館とパチンコ屋は無いそうです。そりゃそうだわ(笑)
幼稚園、学校、警察、病院、銀行、コンビニ、居酒屋なども多くあって、僧たちもよく行くそうです^^

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お寺は、なんと117もあって、1000人を超える僧(修行僧も含めて)が暮らしているそうです。町の人口は約4000人ほどなので、4人に1人は僧なんですね!!!
そんな町を、壇上伽藍から奥の院まで、およそ3kmをゆっくり散策しました。桜が満開でとてもきれいでした^^

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奥の院は、弘法大師が入定(835年)後の現在も、信仰上は生き続けていると言われている場所。杉や檜の巨木が茂る中に、20万基を超える墓や供養塔が並んでいます。

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これは宗派の別なく、弘法大師の足下に眠れば極楽往生ができるという信仰によるもので、じっくり見ていけば歴史上の人物をほとんど見出すことができます。織田家、豊臣家、徳川家など戦国武将の墓が多くて、見て歩くだけでも楽しいよ。その他、企業の墓から、ロケットやシロアリの墓まであって驚き!

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この木立の中をを歩いていくと、線香の香りが漂い、荘厳な気分を味わうことができました^^
奥の院は撮影禁止なので、写真はありません^^;

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