京都市下京区(河原町五条下ル)に、市比賣神社(いちひめ神社)があります。
延暦14(795)年に垣武天皇の命により、藤原冬嗣が官営市場東市・西市の守護神として創建され、天正19(1591)年に現在地へ移転しました。現在も京都中央市場の守護神となっています。

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歴代皇后の崇敬が篤く、女人守護の神社で、とくに女性の厄除けに御利益があるとのことで、多くの女性が参拝されます。写真は、ひなみくじとひな人形です。

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3月3日は「ひいなまつり」が執り行われます。
神社に参拝して、近くの会場(ひと・まち交流館 京都)へ行きましょう。2階の和室では、平安貴族の遊びを伝える 「ひいな遊び」が体験できます。
扇で的を落とす「投扇興」はなかなか的に当たりません。

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こちらは盤双六です。

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そして「貝合わせ」。きれいに絵が描きこまれた蛤を使った神経衰弱のような遊びです。内側に描かれている絵を見ないで貝を合わせて、ぴたりと合えば「お見事!」の声がかかり拍手です^^

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「ひな茶」の接待もあります。抹茶と和菓子をいただいて、とても美味しくホッとしました^^
お内裏様とお雛様が描かれたかわいい茶碗でした♪

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3階のホールでは14時から1時間ほどかけて、「ひと雛」の着付けがあります。
西陣の着物の先生のレクチャー付きで着せていきます。お内裏様の着付け中です。ちなみにお内裏様が着ているのは、正装着である束帯と呼ばれるものです。

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お雛様は十二単の着付けです。どんどん重ね着して、17キロほどの重さだそうです。

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着付けが終わると仲良く並んでご披露です。なんと、この二人は婚約者だとか♡

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巨大な雛壇に座って、三人官女と五人囃子も並んで、優雅な「ひと雛」の完成です。
このあと「天児ノ儀(あまがつ)」(人型に組まれた『天児』と呼ばれる人形に息を吹きかけて穢れを移し災いを祓います)が行われます。さらに、五人囃子の雅楽演奏にあわせて、三人官女による「官女の舞」が奉納されて終了です。とっても素敵なひいなまつりでした^^

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☆市比賣神社へは
 京阪電車「清水五条」、阪急電車「河原町」から、徒歩7~15分
 境内自由(ひいなまつり会場は有料:1000円)