奈良・正倉院の正倉が、100年ぶりに屋根の葺き替えなどの整備工事が行われていましたが、ほぼ完了しました。宮内庁では文化財建造物の保存修理の理解を深めるため、工事期間中に計5回の現場公開が実施されます。最終回の申込みをして見学してきました。
昨日の雪が残っていたので、大仏池から大仏殿を眺めました。後ろの若草山が真っ白で綺麗でした^^
受付で受付票を提出し本人確認のあと、正倉院正倉に入ります。正倉院正倉は素屋根に覆われてます。
正倉の束柱(つかばしら)と校木(あぜき)です。檜を用いた高床式校倉造りです。
奈良時代から現代までの瓦が展示され、一部は持ってみることができます。結構重かったです!
南西側です。瓦にとって環境が良い南面には奈良時代の瓦を再使用されています。正倉には35,432枚もの瓦で葺かれており、奈良時代の平瓦が738枚、丸瓦が105本も残っていたそうです。その他、平安、鎌倉、室町、江戸、明治、大正時代の瓦が確認できたそうです。
そして、再使用が可能な奈良時代の瓦は平瓦259枚、丸瓦20本を再度屋根に戻されました。可能な限り再使用して後年に残すという精神が素晴らしいですね^^
見学を終えて、大仏殿に向かって歩いたら鹿がいました。冷たくないのかな?
鏡池と大仏殿です。まだ屋根に薄っすら雪が残っていました。この眺めていたら、鹿がやってきて一緒に眺めていました(笑)
最後に浮見堂に立ち寄ってみました。ここは谷間になるので、まだ雪がありました。後ろの山は奈良大文字です。
あいにく小雨が降ったり止んだりでしたが、貴重な工事現場を見ることができて満足です。
次回は100年後!(笑)