臨済宗妙心寺派の塔頭である龍安寺は、1450年に徳大寺家の別荘を細川勝元が禅寺に改めたのが始まりです。
写真は庫裏と方丈の北東にある水戸光圀が寄進したといわれる蹲です。

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方丈前庭の枯山水庭園は、白砂に15の石組を配し、虎の子渡しの庭ともいわれています。15個の石は、庭をどちらから眺めても必ず1個は他の石に隠れて見えないように設計されているそうです。すごい設計だなぁ!

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広い境内には大きな鏡容池があります。この池の周囲にもみじが植えられていて見事な紅葉でした♪

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麟祥院は、1634年に徳川家光の乳母である春日局の香華所として建立されました。
御霊屋(おたまや)は、仙洞女御所にあった釣殿を後水尾天皇より下賜されたもので、内陣に安置する春日局木像は小堀遠州作と伝えられています。また、方丈の襖絵「雲龍図」を描いた海北友雪(かいほうゆうせつ)は、春日局と関係が深かったと言われています。雌雄の龍が描かれた襖絵は、江戸時代初期の名作と言われます。
なお、麟祥院は通常非公開で、この日は特別公開期間でした。唐門から先は撮影禁止となっています。

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大法院は妙心寺の塔頭で、1625年に開祖を淡道宗廉(たんどうそうれん)、開基を長姫によって創建されました。長姫は真田信之の孫であり、真田家一統の墓は今もここにあります。
大法院の見所はなんといっても露地庭。露地庭とは茶室に通じる庭で、文字どおり「露に濡れた庭」を意味し、茶の湯の心を準備するための庭です。新緑と紅葉がとくに美しく、この季節のみ一般に公開されます。

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ここは拝観料(600円)にお抹茶がセットになっています。美しい庭園を眺めながらの一服は格別なものです^^

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退蔵院は1404年、波多野出雲守重通が妙心寺第三世無因宗因禅師に帰依して建立しました。妙心寺山内寺院中でも屈指の古刹です。
狩野元信の作庭という方丈庭園や、水墨画の祖といわれる「瓢鮎図(ひょうねんず)」など如拙の代表作があります。

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四季折々に美しい回遊式庭園は、昭和の名園「余香苑」と呼ばれています。紅葉が素敵だったよ♪

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妙心寺の塔頭寺院をめぐりました。龍安寺はそれなりの人出でしたが、その他の寺院は観光客が少なくてゆっくり紅葉や庭園を楽しむことができました。紅葉の季節の京都はすごい人と思われがちだけど、このようなゆっくり鑑賞できるお寺があります^^

☆妙心寺へは
 JR嵯峨野線(山陰本線)「花園」駅下車、徒歩10分
 その他、市バス等のアクセスもあり
 無料駐車場あり